香りは古来からの文化

日本にも、古来から香木や匂い袋といった香りを楽しむ文化があります。公家を中心として広まった香道では、伽羅の香りを利くことが優雅とされました。今でも、貴重な南方の伽羅を用いて香道を楽しむ人はいます。和服を召した女性からわずかに感じる香木の余韻は、日本人ならではの奥ゆかしさと優雅さを思い起こさせてくれるのです。
香りの文化は、その国の国民性を表すと指摘する専門家もいます。これを個人に当てはめると、個々の人が利用するフレグランスは、その人の格を表すことにつながるかもしれません。その意味で前述した伽羅の香りなどは、日本独自の品格を表しているといえます。しかし、現実には金の価格に匹敵するといわれる伽羅を、誰もが使えるわけではないでしょう。手ごろな香水や、オーデコロンといった商品を利用するのが一般的です。香水やオーデコロンは、主にヨーロッパのブランドに人気が集中しています。特定のブランドや個別の商品の知名度が高く、また日本市場が有望であることから、多くのメーカーも日本をターゲットにした販売戦略を立てているようです。
魅力的な香りは、女性にとって大切なアクセントになるといわれています。ふとした時に目の前をよぎるわずかな香りに女性の存在を感じることも、また素敵な瞬間です。TPOに応じた上手な香水の使い方を覚えれば、いわゆる女を磨くことにつながります。ぜひ、TPOに合わせた年齢相応の香りの楽しみ方をしてみましょう。

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